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議事録AIのプロンプト|そのまま使える型

結論

議事録作成でAIに任せられるのは「文字起こしの整形」「決定事項の抽出」「次のアクションの整理」の3つです。 会議中の発言をどう解釈するか、誰の意見を採用するかという判断はAIには任せられません。 一般的な業務量から試算すると、1回1時間の会議の議事録作成は、AIに整形させることで 作成時間がおよそ3分の1程度に縮まる見込みです(後述の試算)。 この記事では、そのまま貼って使えるプロンプトの型を、会議の種類別に載せています。

議事録作成のどこまでをAIに任せられるか

議事録作成の作業は、大きく4つの工程に分けられます。AIに任せやすいのは 「整形」と「抽出」で、「判断」の工程は人が行う必要があります。

工程 内容 AIに任せられるか
記録 会議中に発言をメモ・録音する 任せにくい(人が実施)
整形 メモや文字起こしを読みやすい文章にする 任せられる
抽出 決定事項・宿題事項・次回日程を拾い出す 任せられる
判断 誰の発言を議事録に残すか、表現を丸めるかどうかを決める 任せにくい(人が確認)

「記録」の部分は、Web会議ツールの自動文字起こし機能を使うと省力化できますが、 どのツールにどの機能が付いているかは製品ごとに違います。Zoomは「AI Companion」、 Microsoft Teamsは「Copilot」の機能として会議の文字起こし・要約に対応しています (いずれも対応プランへの加入やライブ文字起こしの有効化が前提です)。Google Meetは 文字起こし機能自体はありますが、無料の個人Googleアカウントでは使えず、対応する 有料のGoogle Workspaceエディションが必要です(2026年9月時点。 Zoom公式ヘルプGoogle MeetヘルプMicrosoft Teamsサポートで確認)。

議事録作成の時間はどれくらい変わるか

一般的な中小企業の会議運営を想定した試算です。実際の削減時間は、 会議の人数・発言量・議事録の詳細度によって変わります。

# 用途 いまの時間(目安) AI活用後
1 文字起こしの整形(1時間会議) 40分 15分 25分
2 決定事項・宿題事項の抽出 15分 5分 10分
3 議事録のメール・チャット送付文作成 10分 3分 7分
4 過去議事録からの決定事項の振り返り 20分 5分 15分

試算の前提: 従業員1名が週2〜3回、1回30〜60分の社内会議の議事録を作成する ケースを想定しています。整形作業には、会議の音声を文字にしたテキスト (文字起こしデータ)がすでに手元にある状態を前提にしています。 文字起こしそのものをゼロから作る時間は含んでいません。

会議の前に貼る準備プロンプト

会議が始まる前に、議事録のフォーマットをAIに作らせておくと、 会議後の整形作業が速くなります。

議事録フォーマットの準備

【会議名】の議事録フォーマットを作成してください。
出席者・欠席者・決定事項・宿題事項(担当者と期限)・次回日程の
5項目を見出しにした、Word文書やチャットにそのまま貼れる形式にしてください。

文字起こしから議事録に整形するプロンプトの型

ここからが本体です。会議の種類によって、議事録に求められる詳細度が 違うため、3つの型に分けています。

型1: 定例会議向け(決定事項だけを簡潔に残す)

社内の定例会議やチーム会議のように、頻度が高く、詳細な発言録までは 不要な会議に向いています。

以下は社内会議の音声を文字にしたものです。【文字起こしを貼り付け】

次の3項目に整理してください。
1. 決定事項(何がどう決まったか、箇条書きで)
2. 宿題事項(誰が・いつまでに・何をするか、表形式で)
3. 次回の会議日程(決まっていれば)

発言者の言い回しはそのまま使わず、要点だけを簡潔な文章にしてください。
雑談や本題と関係のない発言は含めないでください。

型2: 商談・打ち合わせ向け(相手先との合意事項を明確にする)

取引先や顧客との打ち合わせでは、「言った・言わない」のトラブルを 防ぐために、合意事項をはっきり残す必要があります。

以下は【取引先名】との打ち合わせの音声を文字にしたものです。
【文字起こしを貼り付け】

次の4項目に整理してください。
1. 打ち合わせの目的
2. 双方が合意した事項(誰の発言かは明記せず、合意内容のみ)
3. 保留・持ち帰りになった事項(どちらが検討するか明記)
4. 次のアクション(誰が・いつまでに・何をするか)

金額や納期など数字が出てきた箇所は、正確に転記してください。
不明瞭で聞き取れなかった箇所は【聞き取り不明】と記載し、憶測で埋めないでください。

型3: 経営会議・意思決定会議向け(発言の背景も残す)

重要な意思決定を行う会議では、「なぜその決定に至ったか」という 経緯も議事録に残しておくと、後から振り返るときに役立ちます。

以下は経営会議の音声を文字にしたものです。【文字起こしを貼り付け】

次の3項目に整理してください。
1. 議題ごとの決定事項
2. 決定に至った主な理由や検討された選択肢(簡潔に)
3. 継続検討となった議題と、次回までに準備すべきこと

発言者名は【役職名】に置き換えてください(例: 「営業部長」「経理担当」)。
個人名は使わないでください。

議事録から次のアクションを抽出するプロンプト

議事録を作った後、そこから「誰が何をいつまでにやるか」だけを 抜き出してタスク管理ツールに登録する作業も、AIに任せられます。

以下は先ほど作成した議事録です。【議事録を貼り付け】

この中から宿題事項だけを抜き出し、次の形式でリスト化してください。
「担当者名 / タスク内容 / 期限」

期限が明記されていないタスクには「期限未定」と記載してください。

使うときに気をつけること

議事録は社内外の関係者が読む記録です。次の3点を確認してから共有してください。

  • 発言の解釈が正しいかを人が確認する。 AIは文脈を誤読することがあります。 特に否定や条件付きの発言(「今回はやらない」「予算が付けばやる」等)は、 そのままの意味で伝わっているか読み直してください
  • 顧客名・個人名・金額など機密性の高い情報は、入力する前に取り扱いを確認する。 外部のAIサービスに貼り付けてよい情報かどうかは、自社の情報管理ルールに従ってください
  • 数字(金額・日付・数量)は必ず元の文字起こしと照合する。 AIが数字を 取り違えることがあります。特に決定事項に金額や納期が含まれる場合は要注意です

よくある質問

Q. 文字起こし自体もAIにやらせることはできますか。 Web会議ツールの自動文字起こし機能を使えば、録音データをテキスト化できます。 このページで紹介したプロンプトは、その文字起こしデータを「整った議事録」に 変換する工程を担うものです。文字起こし機能自体の精度や対応言語は ツールによって異なるため、自社で使っているツールの仕様を確認してください。

Q. 無料のAIツールでもこのプロンプトは使えますか。 文章の整形・要約といった用途であれば、多くの無料AIチャットツールで動きます。 ただし、長い文字起こしデータを一度に貼り付ける場合は注意が必要です。ChatGPTは 公式ヘルプ上、1万文字を超える貼り付けは自動的に添付ファイル扱いに切り替わる 仕組みになっています。Claude・Geminiの公式ヘルプには、1回あたりの入力文字数の 固定上限は明記されておらず、メッセージの長さや添付ファイルの量に応じて 使える回数が変動する仕組みだと説明されています。 【一次情報なし:OpenAI・Anthropic・Googleいずれの公式ヘルプにも 「1回あたりの入力文字数上限」という形の数値は公表されておらず、利用量に応じた 変動制として説明されています。2026年9月時点。 OpenAIヘルプセンターAnthropicヘルプセンターGoogle Geminiヘルプで確認】

Q. 議事録に発言者名を残すべきかどうか迷います。 社内の定例会議では発言者名を残さず「決定事項」だけをまとめる方が 簡潔になります。一方、経営会議や人事に関わる会議では、誰がどう発言したかを 後から確認できるようにしておいた方がよい場合もあります。 会議の性質に応じて、上記の型を使い分けてください。

Q. AIが作った議事録をそのまま関係者に送っても大丈夫ですか。 避けてください。AIは聞き取れなかった箇所を推測で埋めてしまうことがあります。 送付前に、決定事項と数字の部分だけでも元の文字起こしと照合してから共有してください。

Q. このプロンプト以外にも業務別のAI活用プロンプトはありますか。 経理・営業・総務・人事の業務別プロンプトを別のページにまとめています。 自社のどの業務でどれくらいの時間が減らせるかは、無料のAI業務診断で概算できます。